水球
水球発祥の国は、イギリス。19世紀半ばにイングランド各地で公衆浴場(プール)が開設されると、そこを拠点とした水泳クラブがいくつも結成される。1860年以降、各クラブでは見世物として水上イベントが盛んに行われ、その中で、当時の駿馬の名前をつけた木製の頭付き樽にまたがってレースを行う「ウォーター・ダービー」などが開催され、人気を博した。またポロからヒントを得て、スイマーたちがスケッグ(水中姿勢安定板)付きの樽に跨り、浮いているボールを追ってパドルで奪い合う水上Polo(ポロ)も行われたとされ、これがWater poloの語源ともされる。注1) フットボールも時として水中で行われたが、水中では足を使ってボールのコントロールが困難であるため、対峙する2チームは決められたポイント(主にボート)までボールをいかに運ぶかを競い合った。ボールを運ぶにあたっては、あらゆる手段が用いられ、水中での激しいボールの奪い合いが繰り広げられたようである。そしてこの水中で行うフットボールに関して、イングランドのMetropolitan Swimming Association(メトロポリタン水泳協会)が、1870年にFootball in the water(水中フットボール)の名称でルールを制定したのが競技としての水球の起源とされる。その後1888年、Amateur Swimming Association(アマチュア水泳連盟)によって、ほぼ現行と同様の水球競技規則が策定され、イングランドおよびスコットランドにおいて水球が盛んに行われるようになった。さらに1892年には英国における統一ルールが制定され、イングランド対スコットランドの国際試合が行われるなど、競技としての水球がさらに洗練されていく。
ヨーロッパおよびアメリカ大陸への普及
1888年、英国において統一ルールが制定され、スポーツ競技としての水球が確立されたのを契機に、水球が英国国外へと伝播した。1888年、イングランドのクラブにおいて水球のプレイ経験をもつジョン・ロビンソン(John Robinson)が米国に渡り、はじめて水球を紹介している。数年遅れてロンドンで水球を学んだフリッツ・クニーゼ(Fritz Kniese)は1894年に祖国のドイツで水球を広め、1895年にはドーバー海峡を隔てて英国の隣国であるベルギーにも水球が紹介されている。同時期にフランスでも水球が行われるようになったが、組織化された形で発展するのは1898年になってからである。またハンガリーでは、英国の雑誌を見ていて水球に興味を持ったフュゼーレッシィ・アールパード(Fuzeressy Arpad)が水球のルールブックとボールをハンガリーに導入し、1899年に初めてハンガリーで水球の試合が行われた。 この伝播は偶然に起きたのではなく、その背景には社会的あるいは地理的要因が関連し、いずれも水球発祥の地、英国と深いつながりを持つ人物を介して伝播して行った。しかしながら当時英国で行われていた水球そのものが導入されて、相似形として各国において発展していったのではない。各国の実情に合わせて、様々に形を変えながら、その土地柄に合わせて水球が根付いていったと言える。 特に米国では柔らかいゴムボールを用い、英国とは異なる独自のルールによる"Softball Water Polo"が発展した。当時、米国ではこの水球が大変な人気を博すが、あまりにもプレーが粗暴で、試合のたびに選手中に怪我人や失神者が続出したため、全米体育協会(American Athletic Union:AAU)は1908年以降、水球競技を禁止スポーツに指定し、1920年のアントワープオリンピックまで代表チームを派遣することがなかった。
一方、フランスではベルギー国境の街で水球が盛んに行われるようになる。そして1900年のパリ万国博覧会の開催に合わせて、第2回パリオリンピックが開催され、団体種目として、そして球技として水球が始めて採用された。試合は、1900年8月11日〜12日まで、セーヌ川の特設会場(Basins d’Asnieres Courbevoie)で行われ、マンチェスタークラブ(Manchester Osborne Club)のメンバーを代表とする英国が7対2でベルギーに勝利し、初代オリンピックチャンピオンの栄冠を手に入れた。
日本への普及 記録に残る日本で最も古い水球の試合は、1907(明治40)年8月5日に第二回関東連合游泳大会において東京高等師範学校(現・筑波大学)と第一高等学校(現・東京大学)が館山(千葉県)で行ったものとされる(東京高等師範学校友会誌、第14号、 pp.116、1907)。1915(大正4)年には慶應義塾水泳部内にウォーター・ポロ・チームが結成され、同年8月15日には、神奈川県葉山海岸の会場に特設されたフィールドで横浜外人クラブと試合を行った。結果は、9対0の大差で慶應義塾が負けたが、これが日本国内で記録に残っている最初の国際試合となった。1925(大正14)年には、大日本水上競技連盟の主催で10月10〜12日の3日間に渡り「全日本選手権水上競技会」が開催され、ウォーター・ポロ競技が公式競技として初めて実施された。本大会には、慶應義塾(関東代表)、東京ウォーターポロ倶楽部(東海代表)、帝国水友会(近畿代表)の3つのチームが出場し、玉川プールで行われた。10月中旬とあって水温が低く、過酷な条件での試合となったが、寒さによく耐えた東京ウォーターポロ倶楽部が優勝し、次いで慶應義塾、帝国水友会の順となった。1932(昭和7)年6月には、ロサンゼルスオリンピックに初めて日本がナショナルチームを派遣し、国際大会デビューを果たした。しかし現実は厳しく、オリンピック大会では5カ国が出場して日本は3試合を行ったが、対米国戦(0-10)、対ハンガリー戦(0-18)、対ドイツ戦(0-10)と惨敗し、世界との差を見せ付けられる。


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鏡の技術的変遷
古くは金属板を磨いた金属鏡で、多くは青銅などを用いた鏡で、後に錫メッキを施されるようになりました(表面鏡)。現代の一般的な鏡はガラスの片面にアルミニウムや銀などの金属のめっきを施し、さらに酸化防止のため銅めっきや有機塗料などを重ねたものです(裏面鏡)。
最初の鏡は、水たまりに自らの姿形などを映す水鏡であったと考えられます。
その後、石や金属を磨いて鏡として使用していたことが遺跡発掘などから分かっています。
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